【相談内容】
ある自治体の空き家対策室より、40年以上前に亡くなった祖父(A)が所有していた建物(空き家)に倒壊の危険があるため、適切な管理を求める通知文書がAの相続人の一人であるZに送付されました。
Zは相続の事実は知っていたものの、長年Aの相続の件は放置していました。このまま放置し続けても良いか?との事。
Zによると、相続人はZとZの兄弟のXの2人のみであるとの認識でした。
<調査結果及び状況説明>

Aの妻、Aの子供達は全員亡くなっており、法定相続人は数次相続により孫のZとZの兄弟のXまでおりてきます。
そこからが問題です。
Aの実子は4人(すべて亡)ですがAの長男の妻と子も亡くなっており(長男はAより先に亡)
法定相続人は長男の妻の兄弟(長男の妻の両親は亡)へと広がりました。
また、Aは養子(亡)をとっており、養子の子も法定相続人です。
これで相続人が当初の認識と大きく違い、7人となりました。
そんな時、長男の妻の兄弟の1人の代理人司法書士より相続放棄手続きをしている旨の連絡が来ました。
かろうじてAの長男の妻の兄弟とZは関わりがあったため、Zより当職で残りの法定相続人の相続放棄手続きをして欲しいと依頼を受けました。
ZとZの兄弟のXは相続があったことを知った日から3ヶ月以上っているため相続放棄は出来ず、空き家を相続せざるを得ない状況でした。
時間を要しましたが話し合いにより遺産分割もまとまり、倒壊の危険のある建物を解体し、相続した土地を売却するまで無事に行うことが出来ました。
【総じて・・・】
今回のケースは、相続の事実を知りながら放置してしまったことにより相続放棄が不可能となり、更に数次相続が発生し法定相続人が拡大してしまいました。
そのため調査や相続放棄手続き、遺産分割協議等に時間も費用もかかり大変でした。
関わりが無い親戚が法定相続人となると、遺産分割協議がより困難になります。
相続手続きはやはり早い方が良いですね。
「相続は、争族より想族で・・・・・・」より良い想続をお手伝いさせて頂きます。
朝晩の冷え込みが増してまいりました。年末年始も近づき、皆様ご多忙のことと存じますのでくれぐれもご自愛くださいませ。
来年も誠事務所をどうぞ宜しくお願い致します。
